宇宙船てなんだ?

宇宙船についての仕組みや雑学

海王星探査機の特徴

海王星探査機は海王星の探査を行います。海王星は太陽系惑星の中で最も遠くに位置しているため有人宇宙船での接近は困難で、さらにガス状惑星では小型機での着陸調査ができません。そのため、軌道上を通過しながらさまざまなデータを集めることになります。

また、海王星を含めた木星より遠い惑星の探査においては、木星や土星などの公転運動量と重力を利用して探査機を目的の軌道に乗せます。これはできるだけ燃料を節約しながら航行軌道や速度を変えるためで、海王星探査機はこれらの惑星の力を利用して航行するのが特徴です。成功例が少ないのも特徴で、2016年現在までの間に海王星の探査に成功した探査機は、1989年に最接近を果たした「ボイジャー2号」のみです。ボイジャー2号は本来土星の探査を最終ミッションとしていましたが、さらに遠くまで航行可能と分かったため、天王星と海王星への接近が実現しました。ボイジャー2号は海王星に関するさまざまな新発見をもたらしたあと、太陽圏を越えた先の調査を目的とした星間空間ミッションのために現在も航行を続けています。